緑のヘルシーロード
埼玉県内のサイクリングロード「緑のヘルシーロード」を
サイクリングした報告です。
なお、この道路そのものの解説はインターネット上に詳しい
レポートが多数存在するので、割愛し、単なる私の旅行記と
します。
自転車の普及率全国一で日本一の自転車王国と言われる埼玉県。
当然数多くの整備されたサイクリングロードがあります。
その一つに「緑のヘルシーロード」があります。
この道路は行田市の利根大堰を起点に、見沼代用水沿いに南下し
川口市に至る全長54kmの自転車・歩行者道路です。
(一部自動車も通行可)。
この道にはさいたま市内、蓮田市内など至る所に桜並木があり、
特にさいたま市には11kmに及ぶ日本一長い桜並木と言われる
並木が整備されています。
今回、桜が見頃の4月上旬にこの道を自転車で走って来ました。
今回のコースは我が家から8kmほどの所にある終点へ行き、
そこから54km先の起点をめざし遡ることにしました。
当初4月3日、4日で行く予定でしたが、3日は終日雨。
そこで1日延期しました。
4日も朝の内は雨が残っていましたが、予報では9時頃には
雨が上がり、日中は晴れ間も差すとのこと。
朝起きて空の様子を見ていると予報どおり9時前に雨が
上がりました。
そこで9時を少し回った頃出発。
40分ほどで終点(今回のサイクリングでは出発点)に着き
ました。
まずは記念写真を撮影し出発。
この辺りも桜の木は若いものの用水の両側に満開の桜並木が
続きます。
<道路の終点>

<終点付近の桜並木>

出発してすぐの所に妙蔵寺という立派なお寺があったので
立ち寄ってみました。
ここの仁王像は白木の像です。
私も札所巡りなどでお寺はあちこち廻っていますが、
白木の仁王像は初めて。
<妙蔵寺と白木の仁王像>

終点から4km、即ち起点の利根大堰まで50kmの所に史跡
「見沼通船堀」の入口があります。
<通船彫り入口>

また、ここには掃除が行き届いた公衆便所があるので
トイレ休憩。
ここでトイレに寄らないと次は凡そ8km先の大崎公園に
なります。
大崎公園の手前で国道463号線(旧道の方)を超えた
辺りから桜も古木の大きい木になります。
<桜の古木が多くなる>

また、この辺りから最も見沼田んぼらしい風景が
広がって行きます。
<見沼たんぼの斜面林>

<利根大堰から40km付近にある弁財天>
この弁財天にはいつも雄鶏がいます。

この見沼らしい広大な田園地帯を進むと、利根大堰から
33km程の所に「瓦葺分水工」があります。
ここで利根大堰から1本の流れで来た見沼代用水が
東縁(ひがしべり)と西縁(にしべり)の2つの流れに
分かれます。
<左が西縁、右がが東縁>

その名の通り、それぞれが広い見沼田んぼを取り囲む
ように東のへりと西のへりに沿って流れます。
その先、利根大堰から27km付近にあるカフェ「悠」で
ティータイム。
ここは古民家風に建てた日本家屋でご主人が一人で
飲み物とケーキ程度の喫茶店を営んでおられます。
<ティータイム>

コーヒーやケーキを頼むとお茶うけにということで、
果物やお漬物などが付いてきます。

起点から20kmほどの旧菖蒲町(現在は久喜市)辺りまで
来た頃急に雲が広がり雨がぽつぽつ。
ちょうど近くに菖蒲会館という公民館のような市の施設が
あったのでここで軒先を借り雨宿り。
雨は時折強くなったり霰交じりになったりし、遠くでは
雷もなっています。
それでも30分もしたら雨は大分小降りになったので、
雨具を来て再出発。
30分も走っていると雨もやみ見る見る青空が広がって
入道雲まで現れました。
<雨は上がったが…>

しかし、この後苦戦が待っていました。
この通り雨で天気は一気に冬型に変わり、強い北西の風が
吹き始めました。
即ちこの風は真正面から吹き付ける向かい風。
次第に風も強まり自転車を必死でこいでもふらふら風に
あおられスピードは出ないし散々。
1kmごとに「利根大堰まで○○km」という標識がありますが、
区間所要時間は落ちるばかり。
<1kmごとに標識がある>

それでも家内と励まし合い5時を少し回ったところで
起点の利根大堰に無事到着。
<起点に到着>

時間も時間だし、これから戻る気力も体力もないので
近くに泊まることにしましたが、新年度のためか
ビジネスホテルも旅館もどこも満員。
いくつか電話をかけた内、熊谷駅に近いビジネスホテルが
空いていて予約が出来ました。
起点から強い赤城おろしに向かって風の中を進むこと
更に10kmほど。6時過ぎにようやくホテル到着。
<1日目の走行80.84km>

翌日は朝7時にホテルを出て帰途に。
食堂のないビジネスホテルだったので、熊谷市内で朝食。
その後行田市のさきたま古墳群に寄り花見。
朝9時頃なのに既にかなりの人出。
ほとんどの方が朝の人が少ないうちに桜の写真を写す
方たちでした。
小説「のぼうの城」でも描かれた、石田三成の忍城水攻めで、
三成が頂に陣を張ったという丸墓山古墳の桜にはすっかり
見とれました。
<丸墓山古墳>

白岡市辺りは埼玉県内でも有数の梨の産地ですが、
梨の木が伐採された畑を多く見かけます。
地元の農家の方に伺ったら、後継者がいなくて梨園を止めた
畑だそうです。
ここにもやはり後継者難が。
<伐採された梨畑>

見沼では鴨をはじめ色々な種類の水鳥を見かけます。
鴨はほぼ全てがカルガモですが、1羽だけマガモの雄を
見かけました。
北の国に帰り損ねたのでしょうか。
<1羽だけ見かけたマガモ>

二日間で150km弱走りましたが、私の自転車は
クロスバイク、家内の自転車はMTBの車輪を細いサイズに
交換したもの。
ロードバイクではない自転車でこれだけの距離を走るのは
相当きつかったですが、達成感は感じました。
<2日目の走行67.3km>

今回「緑のヘルシーロード」を全走破して感じたことは、
サイクリングロードとしては良く整備されている方だと
思いますが、休憩場所やトイレの設置が少ないと思います。
それと、不快だったのは犬の落し物。
ヘルシーロードでは犬を散歩させる人を多く見かけましたが、
蓮田辺りを過ぎた先では落し物を持ち帰る袋を持っている人は
皆無と言っていいほど。
都市部では常識ですがあちらにはそのような文化がないようです。
<ノウルシの群生>

<花筏>
行田辺りでは桜は満開でしたが、県南では散りはじめ。

サイクリングした報告です。
なお、この道路そのものの解説はインターネット上に詳しい
レポートが多数存在するので、割愛し、単なる私の旅行記と
します。
自転車の普及率全国一で日本一の自転車王国と言われる埼玉県。
当然数多くの整備されたサイクリングロードがあります。
その一つに「緑のヘルシーロード」があります。
この道路は行田市の利根大堰を起点に、見沼代用水沿いに南下し
川口市に至る全長54kmの自転車・歩行者道路です。
(一部自動車も通行可)。
この道にはさいたま市内、蓮田市内など至る所に桜並木があり、
特にさいたま市には11kmに及ぶ日本一長い桜並木と言われる
並木が整備されています。
今回、桜が見頃の4月上旬にこの道を自転車で走って来ました。
今回のコースは我が家から8kmほどの所にある終点へ行き、
そこから54km先の起点をめざし遡ることにしました。
当初4月3日、4日で行く予定でしたが、3日は終日雨。
そこで1日延期しました。
4日も朝の内は雨が残っていましたが、予報では9時頃には
雨が上がり、日中は晴れ間も差すとのこと。
朝起きて空の様子を見ていると予報どおり9時前に雨が
上がりました。
そこで9時を少し回った頃出発。
40分ほどで終点(今回のサイクリングでは出発点)に着き
ました。
まずは記念写真を撮影し出発。
この辺りも桜の木は若いものの用水の両側に満開の桜並木が
続きます。
<道路の終点>

<終点付近の桜並木>

出発してすぐの所に妙蔵寺という立派なお寺があったので
立ち寄ってみました。
ここの仁王像は白木の像です。
私も札所巡りなどでお寺はあちこち廻っていますが、
白木の仁王像は初めて。
<妙蔵寺と白木の仁王像>


終点から4km、即ち起点の利根大堰まで50kmの所に史跡
「見沼通船堀」の入口があります。
<通船彫り入口>

また、ここには掃除が行き届いた公衆便所があるので
トイレ休憩。
ここでトイレに寄らないと次は凡そ8km先の大崎公園に
なります。
大崎公園の手前で国道463号線(旧道の方)を超えた
辺りから桜も古木の大きい木になります。
<桜の古木が多くなる>

また、この辺りから最も見沼田んぼらしい風景が
広がって行きます。
<見沼たんぼの斜面林>



<利根大堰から40km付近にある弁財天>
この弁財天にはいつも雄鶏がいます。


この見沼らしい広大な田園地帯を進むと、利根大堰から
33km程の所に「瓦葺分水工」があります。
ここで利根大堰から1本の流れで来た見沼代用水が
東縁(ひがしべり)と西縁(にしべり)の2つの流れに
分かれます。
<左が西縁、右がが東縁>

その名の通り、それぞれが広い見沼田んぼを取り囲む
ように東のへりと西のへりに沿って流れます。
その先、利根大堰から27km付近にあるカフェ「悠」で
ティータイム。
ここは古民家風に建てた日本家屋でご主人が一人で
飲み物とケーキ程度の喫茶店を営んでおられます。
<ティータイム>


コーヒーやケーキを頼むとお茶うけにということで、
果物やお漬物などが付いてきます。

起点から20kmほどの旧菖蒲町(現在は久喜市)辺りまで
来た頃急に雲が広がり雨がぽつぽつ。
ちょうど近くに菖蒲会館という公民館のような市の施設が
あったのでここで軒先を借り雨宿り。
雨は時折強くなったり霰交じりになったりし、遠くでは
雷もなっています。
それでも30分もしたら雨は大分小降りになったので、
雨具を来て再出発。
30分も走っていると雨もやみ見る見る青空が広がって
入道雲まで現れました。
<雨は上がったが…>

しかし、この後苦戦が待っていました。
この通り雨で天気は一気に冬型に変わり、強い北西の風が
吹き始めました。
即ちこの風は真正面から吹き付ける向かい風。
次第に風も強まり自転車を必死でこいでもふらふら風に
あおられスピードは出ないし散々。
1kmごとに「利根大堰まで○○km」という標識がありますが、
区間所要時間は落ちるばかり。
<1kmごとに標識がある>

それでも家内と励まし合い5時を少し回ったところで
起点の利根大堰に無事到着。
<起点に到着>

時間も時間だし、これから戻る気力も体力もないので
近くに泊まることにしましたが、新年度のためか
ビジネスホテルも旅館もどこも満員。
いくつか電話をかけた内、熊谷駅に近いビジネスホテルが
空いていて予約が出来ました。
起点から強い赤城おろしに向かって風の中を進むこと
更に10kmほど。6時過ぎにようやくホテル到着。
<1日目の走行80.84km>

翌日は朝7時にホテルを出て帰途に。
食堂のないビジネスホテルだったので、熊谷市内で朝食。
その後行田市のさきたま古墳群に寄り花見。
朝9時頃なのに既にかなりの人出。
ほとんどの方が朝の人が少ないうちに桜の写真を写す
方たちでした。
小説「のぼうの城」でも描かれた、石田三成の忍城水攻めで、
三成が頂に陣を張ったという丸墓山古墳の桜にはすっかり
見とれました。
<丸墓山古墳>

白岡市辺りは埼玉県内でも有数の梨の産地ですが、
梨の木が伐採された畑を多く見かけます。
地元の農家の方に伺ったら、後継者がいなくて梨園を止めた
畑だそうです。
ここにもやはり後継者難が。
<伐採された梨畑>

見沼では鴨をはじめ色々な種類の水鳥を見かけます。
鴨はほぼ全てがカルガモですが、1羽だけマガモの雄を
見かけました。
北の国に帰り損ねたのでしょうか。
<1羽だけ見かけたマガモ>

二日間で150km弱走りましたが、私の自転車は
クロスバイク、家内の自転車はMTBの車輪を細いサイズに
交換したもの。
ロードバイクではない自転車でこれだけの距離を走るのは
相当きつかったですが、達成感は感じました。
<2日目の走行67.3km>

今回「緑のヘルシーロード」を全走破して感じたことは、
サイクリングロードとしては良く整備されている方だと
思いますが、休憩場所やトイレの設置が少ないと思います。
それと、不快だったのは犬の落し物。
ヘルシーロードでは犬を散歩させる人を多く見かけましたが、
蓮田辺りを過ぎた先では落し物を持ち帰る袋を持っている人は
皆無と言っていいほど。
都市部では常識ですがあちらにはそのような文化がないようです。
<ノウルシの群生>

<花筏>
行田辺りでは桜は満開でしたが、県南では散りはじめ。

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